なぜ大排気量車だとサーキットでタイムが出ないのか
なぜ大排気量車だとサーキットでタイムが出ないのか。
VTZ250とね、YZF-R1(1998)。筑波サーキットで同じくらいのタイムの私です。
排気量4倍。圧倒的じゃないか。でも、タイムが同じくらい。
それは後輪のブレーキの使い方にあった。
12,000rpmで160km/h~180km/hしか出ないVTZ250。
10,000rpmで300km/h近く出るYZF-R1。
同じ速度でどちらの方がエンジンブレーキが強くかかるのかというと、勿論250。
筑波サーキットではアクセルオフの時間は結構ある。
私はハーレーで峠道を走るとき、後輪ブレーキを多用して前輪に荷重を乗せるとうまく曲がれる事に気づいた。
ハーレーは超低回転型大排気量車だから、全然エンジンブレーキがかからないので、補助的に後輪ブレーキを多用する必要がある。
峠、弱エンブレ、という解りやすい状態で、前輪にいかに荷重を乗せるか。どうすれば前輪に旋回グリップを稼げるか。
それが、後輪ブレーキにあった。
減速→寝かし込み(エンブレのみ)→旋回速度コントロール→フルスロットル
この、寝かし込みの時に、前輪タイヤのグリップ力や減速モーメントを稼ぐのに後輪のブレーキが必要だ。
私は、この寝かし込みにエンブレしか使っていなかった。
これがタイムに大きく影響していた。
後輪が滑るのを恐れてブレーキをかけられなかった。
ハーレーのように、ホイールベースが長く、リアが重いバイクでは、安心して後輪ブレーキをかけられる。
全日本選手権などを見ていると、筑波の第一コーナーはリアをスライドさせている。
それくらい、後輪ブレーキは大事だった。