マフラーの背圧について
買ったYZF-R1だが、結構回転数を上げてやらないと発進しないから、「これもスーパースポーツの宿命か・・・」と思っていた。
マフラーが直管でうるさかったので、バッフルを付けた。すると、低回転からでも余裕で発進できるようになった。(アクセル開けなくても発進できた)
これを理論的に説明してみようかと思ったくらい嬉しかった。
シリンダーの中で膨張したエネルギーが気圧1(外気)に放とうとするとどうなるか。
「カムの押し出す力<シリンダーの内圧」になると、バルブが開かずガクッとエンジンが何かに突っかかった感じになる。
これは、カムの押し出す力が弱い低回転時に起きる。
そこで、エキゾーストパイプ内の圧力を上げてあげると「背圧」というものがかかるようになる。この背圧がかかるようになると、カムの押し出す力に背圧が加わってバルブが開くようになる。
では、この背圧を上げるためにはどうすればいいか。
抵抗の大きいマフラーを付ければいい。
マフラーの役目は消音するためだけのものではない。エキゾースト内の圧力を作り出す役目もあるのだ。
レースをするならとにかく、街乗りしかしないのに直管マフラーにしているのは性能を著しく低下させるだけか、エンジンの寿命も縮めている。
と、思った。